Subject  : 臭気指数(Odor Index )

カテゴリー : 環境 


 臭気指数(Odor Index )
臭気を感知しなくなるまで希釈した場合の希釈倍数の対数を10倍した値で、悪臭防止法(1971)及び同法施行規則により定義されている。

同法による発生源の規制は、法制定当初から『特定悪臭物質』の濃度により規制する方法がとられてきたが、1995年改正により人の嗅覚を用いて判定する方法として、臭気指数規制が追加して導入された。同法に基づく規制基準は、『臭気強度』2.5〜3.5の範囲に相当する『特定悪臭物質』の濃度の範囲で都道府県知事が規制地域と規制基準を定めることとされているが、臭気指数に関する規制については、この悪臭強度2.5〜3.5の範囲に相当する臭気指数として10〜21の範囲内と定められている。

臭気濃度を指数尺度のレベル表示したもの。数値の大きさの差異が感覚的強度の大きさの差異と同程度になるように臭気濃度を対数表示したものである。
 N=10log(D/T)   N:臭気指数   D/T:臭気濃度
臭気濃度は、基本的には臭気物質の濃度が10倍あれば10倍、100倍あれば100倍というように、含まれる物質濃度に正比例して大きくなる数値となる。しかし、人間の感覚(知覚強度)はヴェーバー‐フェヒナーの法則より、対数関数的な増減をしているため、人間の感覚に似せた臭気指数という表示方法が臭気濃度に代わって用いられ、より直感的に数値の意味を理解できるようにしたものである。
例えば、においのする空気や水を100倍に薄めたらにおいが感じられなくなった時の臭気濃度は100 その臭気指数は20となります。

なお、悪臭防止法においては、特定悪臭物質(22種類)の濃度規制および臭気指数での規制が盛り込まれている。

測定方法は、国が認定した臭気判定士が三点比較式臭袋法によって行う官能試験法(人間の嗅覚によって判定する)。

● 官能検査
 人間の感覚(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚など)を用いて、さまざまなもの(食品、化粧品等々)の特性を、一定の手法に基づいて評価したり測定したりする検査のこと。
 ⇒ 悪臭物質

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