Subject  : 排尿のトラブル

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 排尿のトラブル
ほとんどの人は1日に約4〜6回、主に日中に排尿します。通常、成人が1日に 排出する尿の量は約700〜1900ミリリットルです。 乳児では1日に200〜250ミリリットルほどです。

● 頻尿
利尿薬や血糖値の上昇など、尿の量を増やす要因はすべて頻尿の原因になります。1日の総尿量が増えずに排尿の回数が増えるのは、尿路感染症の症状か、結石や腫瘍などによる膀胱刺激症状と考えられます。腫瘍ができて膀胱の外壁を圧迫している場合も、膀胱の容量が低下するため、頻繁に尿意を感じるようになります。また、男性の前立腺肥大が原因で尿道が部分的に狭窄すると、膀胱を完全に空にできなくなるために頻尿になることがよくあります。

● 夜間の排尿
多くの腎疾患の初期段階で、夜間の排尿回数が増えます(夜間多尿症)。夜間多尿症は、心不全、肝不全、コントロールされていない糖尿病、尿崩症の人でよくみられます。腎臓が尿を正常に濃縮できないと、夜間多尿症になります。夜間に非常に少量の尿を頻繁に排尿するのは、尿道を通過する尿の流れが妨げられて膀胱に尿がたまるためで、高齢の男性では前立腺肥大が最もよくみられる原因です。しかし、ただ単に大量の水分、特にアルコール、コーヒー、お茶などを夜遅く飲んだために夜間の尿量が多くなっていることもあります

● 年少児の夜尿症(遺尿症)
夜尿症(遺尿症)は病気ではありません。5〜6歳を過ぎての夜尿は、尿路下部の筋肉と神経の成熟の遅れを示していることがありますが、ほとんどの場合、治療しなくても自然に治ります。夜尿症が続くようであれば、尿道感染、尿道狭窄、膀胱の神経のコントロールが不十分な状態、心理的な原因など他の原因を検討します。

● 排尿困難
排尿開始時に尿が出にくい、力まなければならない、尿の出が弱く量が少ない、排尿終了時に尿がポタポタとたれるといった症状は、いずれも尿道の一部が狭くなった場合によくみられます。男性の場合、尿道を圧迫する前立腺肥大がこれらの症状の原因になっていることがよくありますが、まれに尿道狭窄が原因のこともあります。男児で同様の症状がみられる場合は、生まれつき尿道が異常に狭いか、体外への出口が異常に狭いことが原因になっています。女性でも、尿道の出口が異常に狭いことがあります。

● 尿失禁
尿失禁とは排尿をコントロールできない状態をいい、さまざまな原因があります。

 ⇒ 尿一般検査 検査値の見方

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