Subject   : BRM(生物学的応答調節物質)

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学 


 BRM(Biological Response Modifier)
生体の機能を調整し健康な状態を作っていくような物質。つまり ガン細胞に対する免疫の仕組みなどをうまく働かせるように調節する物質 のことです。
ガン治療に使われているインターフェロンや腫瘍壊死因子(TNF)も サイトカインの一種です。 BRMには、 胸線ホルモン、腫瘍抗原、腫瘍化抑制因子、BCG、キノコ類由来の多糖類などさまざまな物があります。 対象はガンだけでなく、免疫細胞を活性化することによって、改善が期待される多くの疾患に及びます。

加齢と共に骨髄で幹細胞を作る能力が低下し、抗体をつくるのに必要な時間も若い時より余計にかかるようになりますし、 NK細胞やヘルパーT細胞の数も減ると言われています。老後は規則正しい生活や、栄養バランスのとれた食生活も大切ですが、先に述べたBRMを多く含むキノコ由来多糖類なども摂取して、免疫力の補強に努めることをお勧めします。 PSK(クレスチン、さるのこしかけ科かわらたけ)、レンチナン(しいたけ) 。

● キノコ由来多糖類
 キノコに多く含まれている生理活性物質ベーター・D・グルカン多糖体は、キノコの体内でタンパク質と結びついて、グリコプロテインという糖タンパク質を形成しています。タンパク質はご存じのとおり生物の体を構成する中心的な物質ですが、その他にも酵素として体内できわめて重要な働きをしています。

● 抗癌剤
 ピバニール、PSK,レンチナン、アンサーなど副作用の少ない抗癌剤 があります。

● 丸山ワクチン
 幻の抗癌剤“丸山ワクチン”は、本体は“結核菌”です。 以前より結核患者では、癌になる確率が低いことが統計的に分かっていて、それならばということで作られたのが結核菌を無毒化した丸山ワクチンだったのです。
丸山ワクチンが薬として承認されなかったのも、単独では効果が少なかったためです。衰えた免疫能を修復することはできても、癌をやっつけることは出来ません。

● ピシバニール(溶連菌製剤)


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