Subject   : 動物性毒物

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学 


 動物性毒物
へビ、ハチ、サソリは自身で毒を生産し、餌生物の捕食や防御に用いる。魚類や貝類は細菌や渦鞭毛藻類の生産した毒をとりこみ、体内に蓄積する。フグのように泳ぎの遅い魚は毒を自己防御に用いている。イソギンチャク、カツオノエボシなど海洋生物からは今も、多くの新しい毒が発見されている。

名称 所在 メモ
テトロドトキシン まふぐ科魚類,つむぎはぜ,カルホルニアいもり 口唇舌先の麻ひ、四肢運動障害、血圧降下、散瞳、けいれん、呼吸停止
*マウス最小致死量8μg/kg(腹膣内注射),LD500.9μg/kg
サキシトキシン アラスカはまぐり,紫貝,うもおうぎがに,すべすべまんじゅうがに,ひらあしおうぎがに 口唇四肢のしびれ、けん怠感、運動麻ひ、(末梢神経麻ひ)
*マウス最小致死量0.1μg/kg,LD509μg/kg(腹膣内)
スルガトキシン ばい 嘔吐、腹痛、下痢、散瞳、四肢けいれん、昏睡
*マウス散瞳を起こす最小量0.02mg/kg
ジノグネリン ながずかの卵 嘔吐、腹痛、下痢
*マウスLD5025mg/kg(腹膣内)
レトラニン ひめえぞぼら 視力低下、めいてい感、悪寒、嘔気
ウロカニルコリン あくき貝類 腸炎、けいれん
*マウスLD501g/kg(経口)
ピロフェオフォルビドa あわび 光過敏症
シガトキシン ふたつぼん毒魚など 嘔吐、下痢、関節痛、けん怠感、
シガテリン ふたつぼん毒魚の肝臓 嘔吐   *3μgでねこに嘔吐を起こす
パリトキシン すなぎんちゃく,そうしはぎの内蔵 四肢まひ、流延
*マウス最小致死量0.6μg/kg(静脈),LD500,15μg/kg(腹膣内)
アプリシアトキシン あめふらし 過敏症、筋肉麻ひ
ワックス あぶらそこむつ 下痢、セボレヤ
ジアシルグリセリルエーテル まながつお類  


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