Subject   : 細胞性免疫

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 細胞性免疫
 細胞性免疫は、T細胞という免疫細胞が主体となって働いている免疫です。抗体を産生するのではなく、免疫細胞自体が異物を攻撃するという特徴があります。

細胞性免疫と液性免疫で大きく異なる点は、異物に対する攻撃方法です。細胞性免疫では免疫細胞が直接異物を攻撃しますが、液性免疫では抗体を作って異物に対抗します。

免疫細胞の一種であるT細胞は、「ヘルパーT細胞」 「キラーT細胞(CTL)」「制御性T細胞」の3種類に分けられます。

 ● ヘルパーT細胞
 マクロファージなどの免疫細胞から異物の情報を受け取り、B細胞とともに異物が危険なものか判断し、サイトカイン(免疫細胞が作り出すタンパク質)を産生して、CTLやNK細胞(ナチュラルキラー細胞)などを活性化させる、司令塔のような役割を持つ免疫細胞。

 ● キラーT細胞(細胞傷害性T細胞)
 感染細胞やがん細胞を攻撃、排除する免疫細胞

 ● 制御性T細胞
 キラーT細胞が正常な細胞まで攻撃しないように制御したり、免疫反応を終了させる免疫細胞

 ⇒ ワクチン

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