Subject   : Fc-ε(イプシロン)受容体

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 Fc-ε(イプシロン)受容体
 Fc-ε(イプシロン)受容体は、免疫グロブリンE (IgE)のFc領域に対する親和性受容体、抗体アイソタイプアレルギー障害および寄生虫免疫に関与している。 FcεRIは、IgE のε重鎖のFc部分に結合する四量体受容体複合体です。これは、マスト細胞と好塩基球上の2つのジスルフィド架橋によって接続された1つのアルファ(FcεRIα-抗体結合部位)、1つのベータ(FcεRIβ-下流シグナルを増幅する)、および2つのガンマ鎖(FcεRIγ-下流シグナルが開始する部位)で構成されます。 。それは他の細胞のベータサブユニットを欠いています。これは、マスト細胞および好塩基球で構成的に発現し、好酸球で誘導されます。 2種類のFcεRが知られています。

高親和性受容体FcεRIは免疫グロブリンスーパーファミリーのメンバーです(2つのIg様ドメインを持っています)。 FcεRIは、表皮ランゲルハンス細胞、好酸球、肥満細胞、好塩基球に見られます。その細胞分布の結果として、この受容体はアレルギー反応を制御する上で主要な役割を果たします。 FcεRIは抗原提示細胞にも発現し、炎症の5つの症状、熱、腫れ、痛み、発赤、機能喪失を引き起こします。

低親和性受容体FcεRII(<173)を促進するサイトカインと呼ばれる重要な免疫メディエーターの産生を制御します。>CD23 )はC型レクチンです。 FcεRIIは、膜結合型または可溶性受容体として複数の機能を持っています。 B細胞の成長と分化を制御し、好酸球、単球、好塩基球のIgE結合をブロックします。

<出典:Wikipedia>

 ■ Fc領域 (fragment crystallizable region)
 Fc領域 (fragment crystallizable region) 抗体の一部分。L鎖と結合せずH鎖同士結合している部分(抗体のY字の棒の部分)。免疫細胞のFc受容体に結合する。Fc領域は他の免疫システムを呼び寄せるのに欠かせず、補体あるいはマクロファージやキラーT細胞といった攻撃能力の高い細胞は抗体のFc領域を認識し、抗体が捕らえた相手に作用する(CDC作用・ADCC作用と呼ぶ)。一方で、Fc領域を除いたH鎖とL鎖が結合している部分のフラグメントをFabと呼ぶ。

 ⇒ 免疫グロブリン

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