Subject   : プルキンエ線維(Purkinje fiber)

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 プルキンエ線維(Purkinje fiber)
 プルキンエ線維は、 高速の伝導路です。 ヒス束から心室に侵入した興奮は、左右に枝分かれした伝導路、右脚・左脚となって心室を心尖部に向かって回り込み、支線のようにプルキンエ線維になります。

脚は心室の内腔側に分布し、プルキンエ線維は、最後には網状ネットワークとなって、心室筋の内側から外側に向かっていきます。右脚は1本の線維が右心室心尖部で木の枝のように分かれますが、左脚はまず、心基部前方に左脚前枝、心尖部後方に左脚後枝の2本に分岐して、それぞれ扇状に左心室全体にプルキンエ線維が広がっていきます。

脚・プルキンエ線維の仕事は、心室を規則正しい順序で、短時間で収縮させることにあります。そのために脚以下は、実際収縮する心室筋に比べて、伝導速度がきわめて速くなっています。

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 ⇒ 心臓

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