Subject   : 特異的な機能を持ったT細胞への分化

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 特異的な機能を持ったT細胞への分化
 抗原刺激にともない活性化されたナイーブT細胞(Th0)は、活性化された時に存在するサイトカインなどの細胞外環境によりTh1、Th2、TFH、Th17、Treg細胞などの特異的な機能を持ったT細胞へと分化していくことになる。しかしこれら分化したT細胞の有する特異的な機能は完全に固定化しているわけではなく、ある程度の可塑性がある(つまりTh1細胞がTh2細胞へと変化など)と考えられている。 以下それぞれのエフェクターT細胞の分化や機能を示す。

刺激サイトカイン 分化したT細胞 転写因子など 産生サイトカイン 機能
IL-12 Th1 T-bet INF-γ 細胞内病原細菌排除、抗腫瘍応答
IL-4(IL-25、IL-33、TSLP) Th2 GATA-3 IL-4、IL-5、IL-13 寄生虫排除、アレルギー反応
IL-21,IL-6 TFH Bcl6 IL-4、IFN-γ 抗体産生、自己免疫疾患
TGF-β+IL-6 Th17 RORγt IL-17、IL-17F、IL-22 細菌や細胞外病原細菌排除、細胞障害
TGF-β、IL-2 レチノイン酸 iTreg Foxp3 TGF-β、IL-10 免疫寛容


<出典:JBスクエア>

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 ⇒ T細胞

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