Subject   : Th2細胞

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 Th2細胞
 IL-4と呼ばれるサイトカイン存在化でT細胞が活性化されるとIL-4、IL-5、IL-13などのサイトカインを産生するTh2細胞へと分化していく。

Th2細胞の機能としては、B細胞に働きIgG1やIgEなどの抗体産生を促進するとともに、原虫や寄生虫の排除を促進し防御的に働く。またこの反応が過剰になった場合には気管支喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギーの発症に関与することが知られている。Th2細胞の分化に中心的な役割を果たす転写因子はGATA-3である。

一昔前の免疫学の常識では、以上のような説明で十分であった。しかし、現在ではTh2細胞の分化のメカニズムは予想以上に複雑であることが明らかとなってきている。まず、Th2細胞分化に重要と考えられているIL-4を樹状細胞は産生しないことから、IL-4を産生する好塩基球が抗原提示細胞として機能している可能性が報告された。また、in vivoにおいてIL-4は必ずしもTh2細胞の分化に必須ないことも報告された。さらにその他の最新の研究成果も総合し、Th2細胞への分化誘導には好塩基球の産生するIL-4や上皮細胞が産生するTSLP、IL-25、 IL-33、また最近同定されたナチュラルヘルパー細胞が産生するIL-5、IL-13などのサイトカインが関与すると考えられるようになってきており、予想以上に複雑に制御されていることが明らかにされつつある。

<出典:JBスクエア>

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 ⇒ T細胞

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