Subject   : TFH細胞

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 TFH細胞
 これまでIL-4などのサイトカインを産生するTh2細胞がB細胞による抗体産生やクラススイッチには重要であると考えられてきた。一般的にB細胞の産生する抗体のクラススイッチには同一抗原を認識するエフェクターCD4陽性T細胞とB細胞との協調作用が必要であるが、この反応の場は二次リンパ組織内に存在する胚中心で行われると考えられている。最近になりIL-21やIL-6依存性に誘導され、かつCXCR5というケモカインレセプターを発現し、胚中心に局在する特殊なT細胞(濾胞性T細胞:TFH細胞と命名された)が、B細胞のクラススイッチやその後の抗体産生には重要な役割を果たしていることが明らかとなった。

このような事実から、液性免疫の中心的な役割を果たしているのはTh2細胞ではなく、TFH細胞であるという新たなコンセプトが生まれつつある。TFH細胞はIL-4やIFN-γなどを産生し、それぞれIgG1やIgG2aなどの免疫グロブリンへのクラススイッチを誘導する。TFH細胞の分化にはBcl6と呼ばれる転写因子が関与する。

<出典:JBスクエア>

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 ⇒ T細胞

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