Subject   : CpGアイランド

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 CpGアイランド
 CpGアイランドとは、シトシンの次にグアニンが現れるタイプの2塩基配列(ジヌクレオチド)であるCpGサイトの出現頻度が、ゲノム中で他と比べ高い領域のことである。CpGの「p」の文字は、シトシンとグアニンの間のホスホジエステル結合を表している。哺乳類の遺伝子のうち40%近くが、プロモーター内部もしくはその近傍にCpGアイランドを含んでいるとされる。(ヒトの遺伝子のプロモーターでは約70%)。

哺乳類のゲノムにおいてCpG配列のシトシンの多くがメチル化されていることが明らかにされた。その高メチル化状態は,発生の初期の胚盤胞期から着床までのあいだにDNAメチル化酵素DNMT3AおよびDNMT3Bにより確立される。一方で,CpG配列が高い頻度で出現するCpGアイランドは,初期胚において新規のDNAメチル化をうけず,そののちも非メチル化状態に維持される。CpGアイランドは遺伝子プロモーターの多くに存在し,そのCpGリッチな配列に依存して確立される保護機構により,新規のDNAメチル化をうけずに非メチル化状態に維持されると考えられている。

<出典:Wikipedia>

■ DNAメチル化
 DNAメチル化とは、DNA中の塩基の炭素原子にメチル基修飾が付加される化学反応である。真核生物や原核生物に広く見られる。特に真核生物の場合、CpG アイランド部分などのゲノム領域でよく見られ、エピジェネティクスに深く関わり複雑な生物の体を正確に形づくるために必須の仕組みであると考えられている。がんの形成や進行にも関わっていると考えられている。


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