Subject   : 内因性ターミネーター (intrinsic terminator)

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 内因性ターミネーター (intrinsic terminator)
 内因性ターミネーター (intrinsic terminator) もしくはρ非依存的ターミネーターは、伸長している転写産物のヘアピン構造の形成を必要とし、それによって mRNA-DNA-RNAポリメラーゼ複合体が解体される。ターミネーター配列のDNAは、20 bp 程度のGCに富んだ逆相補的 (reverse complement) 配列と"T stretch"と呼ばれる短いポリ(T)配列を含んでおり、転写されてヘアピン構造と7?9ヌクレオチド程度の"U tract"が形成される。転写の終結は、ヘアピン構造の形成によって、RNAポリメラーゼへのアロステリック効果で直接的に解離が促進されるというメカニズムと、RNAポリメラーゼの進行が止まって不安定化することで解離の可能性が高まるというメカニズムとの組み合わせで起こるという仮説が立てられている。さらに、転写伸長因子の NusA がRNAポリメラーゼとヘアピン構造とに相互作用すると、転写終結が促進される。

<出典:Wikipedia>

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 ⇒ 遺伝学のターミネーター(Terminator)

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