Subject   : 新しい半導体結晶成長技術

カテゴリー  : 半導体 


 新しい半導体結晶成長技術
 1983年〜1993年の半導体結晶成長研究は、化合物半導体のエピタキシ(ある結晶が他の結晶の表面において、特定の方位関係をとって成長すること)を中心として進められた。この研究は2つの方向に分化した。一方は、1983年までに高度化が進められていたMBE(分子線エピタキシャル法)やMOCVD(有機金属気相成長法)による結晶成長の研究をさらに進める方向であり、もう一方は、新しい成長技術を開発する方向である。新しい成長技術の開発において、VTE(蒸気輸送エピタキシャル法)やFME(流量変調エピタキシャル法)などとともに、MEE(マイグレーション・エンハンスト・エピタキシャル法)が提案された。

○ VTE(蒸気輸送エピタキシャル法)


○ FME(流量変調エピタキシャル法)
 原料ガスを交互に供給する流量変調(FME)法を用いたAlGaAs/GaAs系量子素子の策施例などがある。  

○ MEE(マイグレーション・エンハンスト・エピタキシャル法)
 MEEはMBEをベースとした成長法であり、成長表面での吸着原子のマイグレーション(移動)を促進することが、その核心である。
 ⇒ 膜形成方法(deposition)
 ⇒ エピタキシー(epitaxy)

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