Subject   : ソース(Sauce)

カテゴリー  : その他  


 ソース(Sauce)
ソースは、玉ねぎやトマトなどの野菜、リンゴなどの果物のほかに数多くのスパイスを材料として作られる液状またはペースト状の調味料で、その種類は多彩です。日本の醤油もソイソースと呼ばれ、海外ではソースの一種ですし、 タバスコマヨネーズ などもソースの仲間です。

ソースの原点は魚醤である。  古代ギリシャや古代ローマの調味料に魚醤(ぎょしょう)がある。魚醤は、古代のソースで、ギリシャ語で、Garum[ガルム]ラテン語のLiquamen[リクアーメン]と呼ばれる魚で造ったソースである。材料は、カタクチイワシ、イワシ、サバ、マグロ、魚の内臓、血液、甲殻類などをアンフォラ(素焼きの壷)に入れ塩漬けにする。時々かき混ぜ太陽に当てると、2−3ヶ月ほど置くと醗酵し熟成する。これを漉した液体がガルム(魚醤)である。  また、残りの魚介類をallec[アレック]と呼び調味料の一部とした。  これが、西洋料理のソースの原点だそうです。

日本では、ソースといえば一般にウスターソースのことをさしますが、市販されているものでは中濃ソース、とんかつソース、お好みソース、焼きそばソース、たこ焼ソースなどがあります。
 また、フランスは、ソースの種類が多いのが特徴です。 フランス料理で肉や魚や野菜料理を引き立てるために作られるのがそれぞれの 素材のエキスやブイヨンを取り、ワイン、酢、香味野菜を加えて作るのが ソースです。
 一方、イギリスは極端にソースが少なく、グレビーソース、ウスターソース、A1ソース、アンチョビーソースなどがあります。

● ウスターソース(Worcester Sauce)
日本ではソースの代表的なものとして知られている。
イギリスのウスターソースは日本の醤油が大きく貢献して出来上がったソースといわれている。  1800年中期ごろ、インド・ベンガル州の知事をしていたサー・マーカス・サンズが英国に帰国する。帰国後、インドの食文化の影響と自ら体験した香辛料が忘れられず独自にソース製造に取り組んだ。  しかし、英国でインドの食材を揃えるのが困難なことから主原料を日本の醤油をベースにして、モルト・ヴェネガー(大麦麦芽の麦芽糖を発酵)、ライムジュース、タマリンド、唐辛子、クローブ、ガーリック、シブレット、アンチョビーなどを素材にソース製造を行なった。  これが、最初のウスターソースだそうです。 その後、サンズは再びインドで手に入れたソースのレシピを参考に、彼の故郷イギリスのウスター州の、科学者、ジョン・リーとウイリアム・ペリンズに本格的なソースの製造を依頼し、世界的に知られるようになりました。リー・ピリンズソースとも言われます。
その後、日本製のウスターソースであるブルドックソースなどに派生しました。 ウスターソースはその粘度が高くなっていく順番で、ウスターソース→中濃ソース→濃厚ソースに分けられ、使用する料理も違っています。

● 手作りソース
ケチャップソース 、 タルタルソース 、 ピザソース 、 マスタードソース 、 アンチョビソース 、 ガーリックソース 、 ヨーグルトソース 、 ナンプラーソース 、 チリソース 、 ホワイトソース 、 トマトソース 、 ブラウンソース 、 ミートソース 、 アメリカンソース 、 アイオリソース 、 オランデーズソース バルサミコソース など
 ⇒ ソースの分類
 ⇒ 西洋料理に使うソース

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