Subject  : ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)

カテゴリー: 健康・医療情報 


 ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)
ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)は下痢を生じる小腸の感染症で、単細胞の寄生虫であるランブル鞭毛虫によって起こります。

ジアルジア症は世界各地でみられ、ランブル鞭毛虫は湖や河川など淡水でよくみられる寄生虫で、一見きれいに見える場所にも存在しています。たいていは汚染された飲み水による感染です

 【症状と診断】
感染者の中には症状が出ない人もいますが、腹痛、ガスの増加(鼓腸)、悪臭を伴う下痢などが起こります。治療を行わないと下痢が何週間も続くことがあり、食べものから栄養を十分に取れなくなくなり、体重が減少します。

症状からこの病気が疑われることが多く、便や小腸から採取した分泌物を顕微鏡で調べ、寄生虫を検出します。便抗原検査でも感染を確定できます。

 【治療】
ジアルジアにはメトロニダゾールの内服が有効です。ただし、この薬を服用中に飲酒すると、吐き気や嘔吐が起こります。フラゾリドンには内服用の液剤もあり、小児に使われます。
 ⇒ 感染症の種類

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