Subject   : クロスプレゼンテーション (cross-presentation)

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 クロスプレゼンテーション (cross-presentation)
 クロスプレゼンテーション (cross-presentation) とは、比較的新しい概念なので文献によって解釈が微妙に異なる場合もあるが、ひとつの解釈として「クロスプレゼンテーション」とは、樹状細胞に感染しない種類のウイルスなどの病原体に対しても、その病原体の感染した他の細胞がアポトーシスによって、感染された細胞の自己破壊した際に発生するタンパク質などを、樹状細胞が取り込むことにより、病原体の情報を取得でき、MHCクラスI分子によって抗原提示され、MHCクラスI分子がT細胞(CD8 T細胞)に抗原提示する現象のことである。

抗原提示細胞が外来性抗原を取り込み、外来性抗原をプロセシング(ここではペプチドにまで分解することの意味)したのちMHCクラスI分子とともに細胞傷害性T細胞(CD8 T細胞)へ提示し活性化させる現象をクロスプライミング (cross-priming)、その抗原提示機構をクロスプレゼンテーション (cross-presentation) と称する。このような機構は樹状細胞をはじめ、B細胞や肝類洞内皮細胞において存在することが知られている。詳細な機構については未だによく知られていないが、小胞体やエンドソームが何らかの関与をしている可能性が示唆されている。

<出典:Wikipedia >

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 ⇒ 抗原と抗体

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