Subject   : 抗体依存性細胞貪食(ADCP)

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 抗体依存性細胞貪食(ADCP)
 抗体依存性細胞貪食(antibody-dependent cellular phagocytosis;ADCP)の主役はマクロファージです。活性化したマクロファー ジはターゲット細胞を貪食することで排除します。ADCP で はエフェクター細胞の種類のほか、関係する Fc γ 受容体の種類も違 います。ADCC ではタイプ III 受容体(Fc γ RIIIa)を介してエフェクター 細胞が活性化しますが、ADCP ではタイプ II 受容体(Fc γ RIIa)を介 するため、ADCC アッセイ用の細胞では ADCP アッセイができません。 ADCP アッセイのニーズが高まったことを受け、この度プロメガでは ADCP Reporter Bioassay を発売しました。タイプ II 受容体にも高親和 性の H variant と低親和性の R variant があることが分かっています。

<出典:Wikipedia>

 ■ ADCCとADCPの違い
 ADCC(Antibody-dependent cell-mediated cytotoxicity)の主役は NK 細胞です。活性化した NK 細胞は液性成分を分泌してターゲット 細胞を殺します。(アポトーシスを起こさせる)
ADCPは、マクロファージが行う貪食(取り込んで食べる)のことです。 NK細胞、マクロファージそれぞれの表面にFc受容体が発現しています。 Fc受容体は、抗体のFc領域を認識します。 抗体は抗原に結合しているため、NK細胞は抗原を傷害でき、マクロファージは抗原を貪食できます。
 ⇒ 抗原と抗体

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