Subject   : 脊椎動物の誕生と進化

カテゴリー  : 学びの館 > 生物学 


 脊椎動物の誕生と進化
 バージェスモンスター達はやがて進化の途中で姿を消しますが、生き残ったものの中から新しい生物が進化します。中でもこの時期に生まれた生物の中に体の中に脊索を持つものがいました。この生物から後に脊椎動物が誕生します。

最古の脊椎動物は5億年ほど前に現れており、その一つであるコノドント類は、軟骨性の内骨格しか持っていない。

オルドビス紀からシルル紀の間に脊椎動物はさらに進化して、半規管を持つ内耳の獲得により平衡感覚を保ち、対鰭も獲得した。また筋肉質の咽頭を持ち、これにより海底に住む生物や有機堆積物を吸い込んで食べていたと考えられている。またこの頃には硬骨の甲皮で身を守る遊泳性の脊椎動物が数多くいたが、デボン紀末に全て絶滅した。

軟骨性の骨格が硬骨化したのは、4億7,000万年ほど前に甲皮が出現したのが始まりで、4億3,000万年前までには軟骨の内骨格を薄い硬骨が覆う種が現れ始め、その後、顎を獲得した脊椎動物で硬骨化が進んだ。

ほとんどの脊椎動物では脊索の周囲に連結した骨格が発達し、成体では脊椎の名残が残るのみ。ヒトでは脊索は退化して椎間板の一部になる。 咽頭裂とそれを支持する咽頭弓は四肢動物以外ではガス交換に用いられる。四肢動物では「咽頭溝は咽頭裂として開口しないが、耳などの頭部や頸部の構造の発生において重要な役割を演じる」。

多くの脊椎動物では脊椎骨が神経管を取り囲んでおり、また胚において神経管が閉じつつある際に神経管の背側に神経堤が形成されるという特徴がある。「神経堤は胚の中で移動し、歯、頭蓋骨の一部や軟骨、神経、眼などの感覚器官の原基など、さまざまな構造をつくり出す」。

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「四肢動物」は「魚類以外の脊椎動物」を表し、脊椎動物以下で四肢動物を除いたものが「魚類」である。脊椎動物には、円口類顎口類(顎と硬骨の獲得)、軟骨魚類(サメ、エイ、ギンザメ目)、硬骨魚類(肺またはその派生物の獲得)、肉鰭類(肉鰭の獲得)、 総鰭類(シーラカンス目)、肺魚類、四肢動物(指のある肢の獲得)、両生類、 羊膜類などがある。

<出典:Wikipedia>

 ○ 脊椎動物の特徴
 他の脊索動物では1つしかないHox遺伝子が脊椎動物では2つあるなど、脊椎動物ではシグナル分子や転写因子をコードする重要な遺伝子ファミリーに対して遺伝子重複が起きており、「このことが脊椎動物の骨格系や神経系の革新に結びついた可能性がある」。

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