Subject  : ファイトケミカル

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 ファイトケミカル
 植物生理活性物質は、植物が活性酸素の害から身を守る有効物質や、薬草の ように病気を治す薬理作用様物質のことで、多くの種類が確認されています。 人間のカラダから毒素と発ガン性物質を排除するのに役立ちます。また、 他の抗酸化物質などとの相互作用が一層働きを促進し、細胞の突然変性を 抑制することで病気の予防効果に有効に働きます。
ファイトケミカルで植物色素と呼ばれる カロチノイドは約600種類ほど存在すると言われています。 フラボノイド系ファイトケミカル・非フラボノイド系ファイトケミカル フラボノイド群ファイトケミカルは、ほとんどの植物に存在し5千種以上ある。糖質と結合したフラボノイド誘導体は4万種にものぼる。 他にも有名なファイトケミカルとその関連物質が多数存在します。

種類 メモ
アルカロイド 免疫システムの強化・ピーナツ
アントシアニン ポリフェノールで、通事青い花の色を持っている色素。サツマイモ、ブルーベリー、ブドウ。水に溶かすと酸性では赤色、中性で紫、アルカリで青色を示す。抗酸化物質。視力の回復に役立つ。落花生には同様の働きをする成分が含まれる。
アントシアニジン プロアンソシアニジン
イソフラボン系 女性ホルモンのように働き乳ガンや更年期障害、骨粗鬆症を防ぐ。更年期の自律神経失調症の予防
インドール アブラナ科植物、抗ガン効果。免疫系を賦活し、体内に侵入した異物を除去する。ファイトエストロゲンの働きをし、女性ホルモンのエストロゲンの過剰な働きを抑える。乳ガンの発生を抑制する。
イソチオシアネート 発ガン物質を活性化する酵素を阻害し、解毒作用によって発ガン性を抑える。
エストロン 女性ホルモンのエストロゲンのような働きをする。ザクロや大豆に含まれる。更年期障害や骨粗鬆症に有効。ゲニスチンも同類
エラグ酸 石炭酸の一種、イチゴやラズベリーに存在する
カロチノイド群 600種以上・人参、カボチャ、トマト、豆(大豆・緑豆等)、サツマイモなど。心臓病、脳卒中、肺ガン、乳ガン、子宮癌、直腸癌、前立腺ガン等のガン抑制効果。コレステロール値の低下、免疫力向上
カテキン フラバノールに分類される。カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、没食子酸エピカテキン、没食子酸エピガロカテキンがある。お茶、リンゴやチェリー、梨・抗酸化作用
カンサキサンチン カロチノイド系:βカロチンと同様に光線過敏性疾患に有効。遺伝性疾患の赤血球産生性プロトポルフィリン症に有効
ギャバ γアミノ酪酸・脳神経伝達物質、米胚芽に含有
ギンコノイド 銀杏の抗酸化物質
クマリン 全粒穀類、胚芽、パセリ、人参、ブロッコリー。コレステロール値の低下作用、坑血栓作用、抗ガン作用
クマリン誘導体
クリピトキサンチン 細胞の突然変異を抑制する働きをする。坑突然変異特性・ピーナツ
グルコシド サポニン類、腫瘍細胞の増殖抑制:緑豆、ピーナツ
グルコレート 発ガン物質と毒素を取り除く/野菜果物・豆穀類及び人間の体内に存在する。
ゲニステイン イソフラボン系:大豆、緑豆イソフラボンの仲間でガン細胞の増殖を抑える。細胞がガン化して増殖するときはチロシンキナーゼの酵素が活発に働くが、ゲニステインがチロシンキナーゼの働きを抑制してガン細胞の増殖を抑える。ピーナツ、大麦にも含まれる。
ケルセチン 赤ブドウの種・野菜・LDL抑制・細胞毒性の低減。大豆、緑豆にも含有。玉葱及び玉葱の皮。抗酸化物質でフリーラジカルの毒性を中和して、動脈硬化による心臓病や脳血管障害、癌の予防に役立つ。
ケンフェロール 血管強化・抗炎症・血圧上昇抑制・抗酸化・抗アレルギー作用
ゴマリグナン 胡麻のファイトケミカル
サポニン 脂質の代謝を促進し、身体に吸収されたブドウ糖が脂質になって、脂肪細胞に蓄えられるのを防ぐ。コレステロール値を低下させ、中性脂肪を安定化させる。高脂血症の改善に役立つ。腫瘍細胞の増殖を抑制し、脂肪の摂りすぎによる肝臓障害を防ぐ。大豆・緑豆等の豆類やインゲン豆、ひよこ豆、レンズ豆、ニンニク、玉葱に含有する
サンフェノン お茶のポリフェノールの一種でカテキン類、虫歯や歯周病に有効
シリマリン 肝疾患効果
植物ステロール 全粒穀物・胚芽
植物ステロイド リンパ球の生産増加、免疫強化、ガン細胞抑制効果
スコパドゥルシン 抗ガン特性、坑ウィルス性:ピーナツ
スルフォラファン アブラナ科の野菜に含有する。発ガン物質を体外に排出する。ブロッコリーにはピロリ菌を駆除するスルフォラファンが含まれる。
石炭酸(フェノリック・アシド/フェノール) 多くの果物に含有。エラグ酸は化学物質の発ガン性のダメージを緩和する。イチゴ、ラズベリー等に見られる。全粒穀物・胚芽部分
セサミノール 過酸化脂質を抑制し、細胞の老化を防止する。坑ガン効果の発揮。胡麻油、米胚芽油
ゼアキサンチン カロチノイド群・抗酸化物質でガン細胞の生成を抑制する。網膜の変性を防ぐ。目の老化、視力の低下、白内障に効果。網膜の黄斑にのみ存在する。ホウレンソウ、トウモロコシ、オクラ、ケール、キャベツ、ビートなどに含まれる。抗ガン特性・ガン予防特性。ゼアキサンチンの進化した形が大豆や緑豆に含まれる。
ダイゼイン 大豆・緑豆。落花生にも含まれる
ダイジン 大豆・緑豆
ダイエタリーファイバー 大腸の機能を円滑にし、便秘の解消、大腸ガン、静脈瘤,痔の予防効果。蟹やエビの甲羅、海草、キャベツ、ピーマン、リンゴ、カボチャなど
タンニン 多糖類やタンパク質と結合している複雑な構造のポリフェノール、渋みの強調
チオール群 ネギ属・ニンニク・ネギ・玉葱・アサツキ・スカアリオンなど:硫酸アリル
テルペン群 主にリモネンなど・柑橘類の果皮の中に存在。肺の細胞を守り、腫瘍の成長抑制・発ガン物質の活動抑制。コレステロールの除去や血栓を溶かし、動脈硬化を改善する。サクランボ、レモン、柑橘類
ナリンギン フラボノイド系:ナリンゲニンというフラボノイドが糖と結合した配糖体。柑橘類に豊富、ユズやミカン、グレープフルーツなど。配糖体は肥満のもととなる脂肪細胞を抑制する。糖尿病の改善。ナリンギンが肝臓の酵素の一部に働きかけ、高血圧のカルシウム拮抗薬や睡眠薬の一部と相互作用を起こし、増強する。
ノルトリペルペン サポニン類、腫瘍細胞の増殖抑制・緑豆、ピーナツ
ピクノジェノール ブドウの種・抗酸化物質
フラボン系 アビゲニンやルテオリン。柑橘類、ブドウ、大豆・緑豆の一部
フラボノール系 ケルセチン、ケンフェロール、ミリセリンなど。玉葱、ほうれん草、ケール、パセリ、リンゴ、大豆・緑豆
フラバノン ヘスペジリン、ナリンゲニン。オレンジ、レモンなどの柑橘類。
フェノール酸 発ガン物質を活性化する酵素を阻害し、解毒効果を高める。ナッツ類、柑橘類、人参、ブロッコリー、全粒粉、豆穀類胚芽
ファイテート 細胞の老化を予防する。活性酸素の生成を抑制する。全粒粉、大豆、緑豆、シリアル
フォスファチジルコリン グリセロールを含むグリセロリン脂質の一種で、脂肪燃焼・溶解の働きに優れている。
プファフォシド サポニン類、腫瘍細胞の増殖抑制、血中血糖レベルの調整
ヘスペリジン フラボノイド系:柑橘類に豊富、ユズやミカンなど。配糖体は肥満のもととなる脂肪細胞を抑制する。糖尿病の改善
ポリアセチレン タバコの煙の有害物質、ベンツピレンなどから守る。パセリ、人参、セロリ
ミリスチン 赤ブドウの種・野菜・腫瘍形成阻害・大豆には含まれない
メイタンシノイド 抗腫瘍・坑白血病
メイタイン 坑皮膚癌特性
メイタンシン 子宮癌、リンパ腫抑制効果
モノテルペン 坑酸化作用を発揮し、体内でのコレステロールの生成を抑制する。キャベツ、パセリ、人参、トマト、なす
ラノステロール 抗ガン特性・ガン予防特性
リグナン セサミン、セサモリン、セサミノール、セサモール。アマの種子、ゴマ、無精白の穀類。米胚芽、米胚芽油に含まれる。抗酸化作用・抗ガン作用。ガンが成長するための新生血管の形成を抑制する。大腸ガンや乳ガンになるリスクを軽減する。肝臓で威力を発揮する。善玉コレステロールを増やす。ファイトエストロゲンの働きをする。
硫化アリル アリルプロピルジスルフィドヤジアルスルフィドなど。アリシン。ニンニクやネギ類。有機硫黄成分:コレステロール値低下や血栓減少、殺菌作用.NK細胞を活性化させる。硫化アリルは水溶性のため玉葱などを水にさらすと流出する。
ルチン カロチノイド群・毛細血管壁が脆くなるのを防ぐ。高血圧を防いだり、血中コレステロールを低下させる。抗酸化作用の他、心臓病の予防、抗菌・坑ウィルス作用を発揮する。ルチンは水に溶けやすい。白内障に効果。目の網膜の変性を防ぐ。網膜の全体に分布する。トウモロコシ、カボチャ、卵黄、ホウレンソウ、ケール、キャベツ、ビートなどに含まれる。ルチンの進化した形が大豆や緑豆に含まれる
レズベラトロール ラズベリー・落花生に含まれる。一種の抗菌物質で化学的にはファイトアレシキンと呼ばれる。癌のアポトーシスを促進させる。

 ⇒ 免疫機能を強化・調整する食品

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